2009.03.05銀座わしたショップ本店

今月はフロア担当・馬場です。
ダイビングをする私にとって、毎年6月にやって来る大潮の2～3日間は気掛かりなものである。なぜなら珊瑚の大産卵が行われるからだ。
私がダイビングを始めて間もない頃、珊瑚の一斉大放卵が見られるというので、急遽沖縄へ飛んだ。今日か、今日かと毎日深夜まで産卵を待ったが一向に見られない。半ば諦めかけていた4日目、遂に大産卵が始まった！ピンクの卵はなかなか「すぽん！」とはいかず、ポリープ1つ1つが一生懸命力んでいるように見える。出産経験はない私だが、思わずラマーズ法の「ヒッヒッフーー」とばかりに興奮！そして海の中がピンクの新しい生命の粒で溢れていく感動で大自然そのものを見た思いがした。
そんな感動の余韻からまだ覚めやらぬ中、ビーチの浅瀬で遊んでいたら突然足に刺激が。何かと思って見ると、なんとガンガゼ（ウニの仲間。デカイ。しかも毒あり）に刺されたらしい！・・・というか、正確にはガンガゼが私に踏まれたのだが。
近くにいたおじさんが「気の抜けたビール」的なものを持ってきて、「アンモニア消毒だよ」と言ってくれた。内心「アルコール消毒では・・・」と思ったが黙っておいた。
毒のせいか気分はものすごく悪くなったが、不思議と痛みが取れておじさんにお礼を。するとおじさんは「海を知らない人はよくやられるんだよね～～～」と言うではないか。どうしたって「私、ダイバーなんです」なんて事は言えなかった（笑）