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2009.02.01銀座わしたショップ本店

愛蔵と泡盛酒場「山原船」物語
(あいぞうとあわもりさかば「やんばるせん」ものがたり)
下川裕治[著]
発行:双葉社
http://www.futabasha.co.jp/
定価:1680円(税込)
旅行作家・下川裕治による書き下ろしノンフィクション。
沖縄、東京・中野、タイ・チェンマイ・・・旅人の視点と語り口で "伝説の男" 愛蔵の半生を辿る!

そこが沖縄だった―
かつて、東京・中野に伝説の沖縄飲み屋があった。泡盛をふるまい三線を弾いたウチナーンチュの店主、新里愛蔵―沖縄ブームをつくった男はいま、タイのチェンマイでガジュマルを育てている。
愛蔵が十五年近く続けた山原船は、濃密なほどの沖縄を発信し続けていた。ここを拠りどころにした沖縄フリークたちにしたら、まさにここはアジトだった。東京の中にある唯一のアジトだったのだ。(本文より)

◎あらすじ
沖縄・屋我地島(名護市)出身、現在70歳の新里愛蔵。戦後混乱期の沖縄本島で青春時代を過ごし、沖縄本土復帰前に病気治療のため上京。その後、タクシー運転手などの仕事の傍ら、在野で三線と沖縄文化を本土に広めた伝説的人物である。愛蔵が1986年に東京・中野に開いた沖縄飲み屋『山原船』は多くの客たちに愛された。三線愛好会、山原船コンサート、路上三線ライブ・・・愛蔵がいる所に沖縄が根付いていった。しかし、本土での沖縄人気が高まる中、愛蔵は店を閉め、タイのチェンマイへ単身移住する。 南国の地に故郷・沖縄を重ね、絵を描き、三線を弾く日々。脳梗塞に倒れ、年金問題を抱える現在――愛蔵はガジュマルの苗木を育てながら、何を願うのか・・・。
◎著者プロフィール
1954年(昭和29年)、長野県松本市生まれ。旅行作家。新聞社勤務を経て、フリーランスに。『12万円で世界を歩く』(朝日文庫)でデビュー。アジアと沖縄、旅に関する著書、編著多数。『南の島の甲子園 八重山商工の夏』(小社刊)で2006年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞。近著に『沖縄にとろける』『バンコク迷走』(ともに双葉文庫)、『沖縄通い婚』(編著・徳間文庫)、 『香田証生さんはなぜ殺されたのか』(新潮社)、『5万4千円でアジア大横断』(新潮文庫)、『週末アジアに行ってきます』(講談社文庫)、『日本を降りる若者たち』(講談社現代新書)がある。
◎発行
双葉社
〒162-8540 東京都新宿区東五軒町3-28
http://www.futabasha.co.jp/